2015年1月1日より九博で特別展が開催されますが、一般公開に先だつプレス内覧会にブロガー枠で参加させていただきました。
博物館が主催しているぶろぐるぽにエントリーして記事を書いたことでご案内いただけたようです。(こういうこともありますから、ブログをお持ちの方は次回エントリーされてはいかがでしょうか。)
貴重な機会を提供して下さいました博物館にお礼申し上げます。
それでは感想です。
*展示室内の画像は九州国立博物館から提供していただいたものです。
いろいろな事情で延期となり規模も縮小しての開催でしたけれど、水城・大野城・基肄城1350年の年に百済との交流をテーマにした展示が見られるのは嬉しいことでした。
九州が中心になったことで逆によかったかなと思えることもありましたし。
例えばこれ、武寧王が加唐島生まれだということが割と堂々と展示されていたことです。
↓
九博ボランティアの方が確かめてみた、と言う文脈での紹介でしたけれど、こうしてパネル展示されるとは思ってもいないことでした。
それから、大野城の等高線地形模型と3Dプロジェクションマッピング。
これも面白かったです。
*2016/02/07追記 九博の公式チャンネルに動画がアップされていたのでこちらにものせておきます。
航空レーザー計測による測量調査の成果の一つとのこと。
九州に軸を置いた展示ならではだったのではないかと思いました。
個人的にはもう少し長く詳しいものを、椅子に座ってじっくり見てみたかったです。
特に土塁線とその生成過程を時間軸に沿って見ることが出来たら最高なのですが。
他の古代山城とあわせての成果発表がいつかあることと思います。期待しています。
(アジア航測サイトで大野城プロジェクションマッピング展示の動画が見られます。→http://www.ajiko.co.jp/yomimono/index201502_2.html)
また、今回の展示では三種類の七支刀が見られます。
その中で私が注目したのはこちら。(縦向きです!本物は折れているので横向きにしか展示できないと聞いています。)
↓
作られた当時の状況を想像するにはこちらの方がわかりやすいと思いました。
そして七支刀の側には、同時に百済から倭に贈られたとされる七子鏡の同型鏡がずらり。
↓
この二つが一堂に会したことが、今まであったのかなぁと思いながら見ました。。
この光景を見るだけでも、九博に足を運ぶ甲斐があるのではないでしょうか。
内覧会では、展示に関する質問にその場でお答えいただき、とても贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
受動的に展示を見るのとは違い、一種のライブ感のようなものが味わえた気がします。
質問に丁寧に答えてくださった研究員の皆様、ありがとうございました。
最後に気になったことを一つ。
ブロガー枠参加者の展示室内の撮影と、撮影した画像の取り扱いについてです。
プレス内覧会ですから、会場ではほとんどの方が写真や動画を撮っておられました。
もちろんブロガー枠参加者もスマートフォンやコンパクトカメラでパシャパシャ。
このような展示では、展示物によっては撮影に制限があることもありますよね。もちろん使用についても。
撮った画像をどうされるのかなぁ・・・とちょっと気になりました。
「展示室内写真は博物館が提供」とお知らせにありましたから、ブログ用に撮る必要はないんですよね。
撮影に関しては、可とも不可ともアナウンスされませんでしたけれど、「画像を提供する」ことと共に撮影に関しても一言あるとスッキリしたかなと思いました。
敢えて申し添えておきます。
特に気にかけることではなかったらすみません。
内覧会の感想は以上です。
もう一つの展示「発掘された日本列島」がまだ準備中でしたし、本物の七支刀の展示も控えていますし、私の「百済展」はこれからが本番。
展示の感想はまた改めて書こうと思います。