「新・桃山展 – 大航海時代の日本美術」展

九博の特別展を見てきた。

なんとなく、過去の「戦国大名展」と「クリーブランド美術館展」を足して三で割ったような感じだった。

個人的に興味があったものについて、ピックアップしていく。

(*展示室内の画像は九州国立博物館から提供していただいた。)

1、花鳥風月図
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すべての鳥が雌雄一対で描かれていたところがツボ。

小さい鳥の動きが生き生きとしていてかわいかった。

2、春光院 銅鐘 IHS紋入
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画像向かって左端の南蛮鐘。見たいものの一つだった。

細川家と中川家伝来の鐘は見たことがありましたが、これは見たことがなかったので。

3、金襴軍袍
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はい。黒田長政の軍袍。

袖と裾がフリルになっていておしゃれ。

また見ることが出来て嬉しかった。

4、黄金十字架
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画像向かって左に見えている十字架、九博での展示は三度目?(「古代九州の国宝」と「戦国大名」と今回の展示。)

やはり女性に人気。

原城跡から見つかったとされ、天正の遣欧使節団の物ではなかったかとも言われている十字架。

これもまた見ることが出来て良かった。

5、屏風(ビオンボ)いろいろ
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今回の展示では、屏風の世界がとりわけ印象に残った。

このような切り口で屏風の世界を見たことが無かったので、とても新鮮。

4階の交流展示室で、連動した展示がされていたのも良かった。

「福岡県の城」と「発掘速報展2017 五ケ山~山のくらし・・・」展

九州歴史資料館の展示を見ました。

企画展「福岡県の城―戦国乱世の城から幕藩体制の城へ―」

主な内容は
1、企画展「大宰府を探るサイエンス」
2、企画展「福岡県の城―戦国乱世の城から幕藩体制の城へ―」
3「発掘速報展2017 五ケ山~山のくらし、いのり、そして埋蔵銭~」
でした。

以下感想です。
1は、専門家には良かったかもしれませんが、地味過ぎて・・・。
むしろここに五ヶ山の展示を持ってきて欲しかったと思いました。

2は、居館カテゴリーに入っていた五ヶ山網取遺跡が異彩を放っていました。すごいすごい。
ダムに沈むのは残念ですが、それがなかったら埋もれたままだったのかもしれないと思うと、なんとも複雑。
有名どころのお城の古図は何度か見たことがあり、昨年までの悉皆調査の成果の方が興味深かった。
アイノツル城とか。

知らなかったのですが、黒崎城は県の指定文化財になっていたのですね。

3は、とても良かったです。
埋蔵銭の分類と展示がわかりやすく楽しめるものになっていました。
また、五ヶ山で行われていた祭祀の有り様(特に巨石祭祀)など、知らないことばかりで勉強になりました。